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PLAID ALPHAが担うマーケティングの総合支援。参画の経緯と働くなかで感じる難しさと手応え

KARTEシリーズをベースに、クライアントのCX変革を加速するプロフェッショナルサービス、PLAID ALPHA(以下ALPHA)。今回は2024年に入社し、Marketing Data Analyst(MDA)としてクライアントのデータ分析などにも取り組む中山裕貴(なかやま ひろき)とMarketing Solution Architect(MSA)としてテクノロジーまでコンサルティングを担う仲本淳(なかもと あつし)にインタビュー。

ALPHAに参画した経緯や決め手や、入社してからの仕事内容やその取り組み方、感じている難しさや手応えなどについて、話を聞きました。

広告が届く、その先の支援を

――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

中山:社会人歴は6年目で、プレイドは2社目です。新卒で2019年に入社したのは不動産・住宅業界向けのデジタルマーケティング会社で、主にウェブ広告の運用をしていました。Google AnalyticsやGoogle Tag Manager、広告効果測定ツールなどいろいろなプロダクトも活用していましたね。プレイドには2024年3月に入社しました。

中山 裕貴(Marketing Data Analyst)

仲本:私はプレイドが4社目です。新卒で入社した会社は数カ月で辞めてしまって、2016年にSESに転職し、決済システムの開発などを担当。2019年にはMAツールの導入支援をする外資系企業に移りました。メールマーケティングを主としたプロダクトを扱う会社で、保険・アパレル・小売りなどの業界に対して、初期導入から伴走支援まで幅広く支援しました。プレイドには2024年4月に入社しています。

仲本 淳(Marketing Solution Architect)

――転職の理由やALPHAと接点を持ったきっかけを教えてください。

中山:前の会社には5年弱いたので、ウェブの広告運用に関しては、一通りできるようになっていました。そのまま同じ会社でマネジメントへ上がっていく道もありましたが、顧客体験の向上に向けてより影響力のある領域に挑戦してみたくなりまして。

ウェブの広告運用はユーザーとの最初の接点をつくる仕事だったのですが、その先のマーケティングにも携わりたいと思うようになったんです。サイトを訪れた後にどういう行動をしているのかをデータ分析すれば、より良いユーザー体験をトータルで考えたり、より効果的に予算を使える施策をクライアントに提案できたりするだろうなと。特にデータ活用は今後マーケティングのキーになると確信していたので、データに深く関わる仕事がしたいという気持ちも強くなり、転職活動を始めました。

転職先の候補として考えていたのは、トータルでマーケティング支援に携われる会社、広告運用だけでない幅広い提案ができるウェブ広告代理店、コンサルティング会社にも興味がありました。エージェントにそうした候補やデータを扱いたいという希望を伝えたところ紹介されたのがプレイドでした。

仲本:私は前職の知り合いがプレイドに転職していて、声をかけてもらったのがきっかけです。前職のクライアントがウェブサイトにKARTEを入れているケースも多く、プロダクト自体は知っていました。当時、転職活動はしていませんでしたが、転職は漠然と考えていまして。

というのも、前職はメールマーケティングのプロダクトだったので、専門性は高いものの幅が狭く、もう少し幅を広げたくて。声をかけてもらった後、プレイドのホームページや募集要項を見ると、前職に近い部分はありつつも、さらに幅を広げられそうなこと、コンサルティングに近い形で伴走支援ができることに惹かれ、選考を受けてみることにしました。

前職のスキルが通用するのは3~4割だった

――最終的にALPHAに入ろうと思った決め手は何でしたか。

中山:実は私はプレイドしか受けていないのですが、最初から志望度は高かったですね。募集要項にあった1st Party Dataを使ってクライアントの事業成長に伴走していくという事業内容は、自分がやりたいこととかなりマッチしていました。また、志望者向けの社員紹介サイトやホームページも共感できる内容ばかりで、深夜まで読み漁っていたのを覚えています。

1次面談担当が元広告代理店出身者で、転職理由やプレイドでやりたいことを話すと、「めちゃくちゃわかる」と共感してくれて。気が早いのですが、この時点で、プレイドに入りたいという気持ちがかなり固まっていました(笑)。

ちなみに1次面談はMarketing Solution Architect(MSA)のポジションで受けていたのですが、データ周りの活用を積極的にやりたいなら、Marketing Data Analyst(MDA)のほうが向いているだろうということで変更になりました。2次以降も同様にいい雰囲気で会話が進みました。

仲本:私も面談は3回でした。1回目はカジュアル面談で、ALPHAの事業責任者である濵﨑から事業概要やチーム体制などについて話を聞きました。この時点ではまだ具体的な業務のイメージまではつかめていなかったものの、方向性に大きなズレはないと思えたので選考に進むことにしました。

2回目はメンバー2名との面談で、より具体的な話をしましたね。私の前職でのメールマーケティングの経験を話すと、ALPHAならそれを活かしつつ、ウェブやデータ周りのプロダクト、マネジメントなど新たな領域での経験も積めると聞いて、一気に志望度が上がり、「縁があれば入社したい」と思うようになったことを覚えています。3回目に再度濱﨑と面談をして、最終的な意思確認をされました。

――入社前に不安だったことや確かめておきたかったことはありますか。

仲本:特にないですが、しいていうなら会社の規模でしょうか。それまでが社員50~60人の会社にいたので、規模が大きいとどうなるのかなと。ただ話を聞くと、ランチ交流の制度を始め社内のイベントなども多く、コミュニケーションの機会はちゃんと持てそうだなと思えました。

中山:私もありませんでしたね。強いて言うなら、自分がちゃんと活躍できるのだろうか、ということくらいでしたね。

――ちなみに過去の経験やスキルはどの程度通用すると思っていましたか?

仲本:私は前職が割と近い領域だったので、5~6割は既存の知識が通用するんじゃないかと思っていたのですが、実際は3~4割でしたね。想像していた以上にプロダクトの機能や活用方法、対応できる幅などが広かったです。キャッチアップは大変な分、積める経験も多いので、ポジティブなギャップとして受け止めています。

中山:2割くらいですかね。完全に新しい領域の業務なので、キャッチアップしないといけないことは相当多いだろうなと。新しいことをやること自体は好きなので、キャッチアップに不安はありませんでした。入社後の体感では、3~4割くらいは過去の経験を活かせているような気がしています。

スペシャリスト集団の一員としての自覚と誇り

――入社後の印象やギャップを教えてください。

中山:プレイドの良くも悪くも自由な社風は、最初は正直少しカルチャーショックでした(笑)。ニックネームで呼び合い、敬語もそこまでカッチリしていなくて、コミュニケーションもカジュアルな感じ。社内の業務フローやルールも必要最低限のもののみ設計されており、事業目的に最大限集中することが求められます。前職は大手企業のジョイントベンチャーということもあり、しっかりとルールが決まっている部分が多かったので、最初は戸惑いもありました。

あと、印象としては、プロフェッショナル集団だなと。今、どんどん入社も増えていますが、初期メンバーは数年間プレイドで働いていた人たちなので、プレイド内で評判を聞く機会も多いですし、MDAの先輩が過去に作った資料を見るとクオリティの高さに驚くことも。そういうスペシャリスト集団の一員に自分もなったと思うと最初は緊張感もありましたし、今も身が引き締まる思いです。みんな仕事に熱いですよね。クライアントの課題解決に向けて全力で取り組んでいます。

仲本:確かにルールの少なさは、聞いていましたが実態を見るとより印象的でしたね(笑)。組織や人の雰囲気という点でいうと、最初はちょっと話しかけづらいかもと思っていたのですが、関わってみるとそんなことはなく、何かあればチームとしてバックアップしてくれて本当に心強いですね。

年齢が若くてもリーダーシップを発揮して、進んで問題提起をして解決に向けて人を巻き込むような動きをする人が多いですね。一作業者ではなく、当事者意識を持って仕事をしていると感じます。

――現在の具体的な仕事内容を教えてください。

中山:私はもともと広告畑出身ということもあり、今は広告領域に特化しているプロダクトであるKARTE Signalsをメインに担当しています。単なる導入サポートではなく、導入したうえでどんな打ち手が取れるかまで提案します。要件をまとめたり、パートナーに実装を依頼したり、プロジェクトマネージャー的な動きも多いですね。まだそこまで機会は多くないですが、MDAとして、データ分析をして示唆出しをすることもあります。

担当案件は5~6件で、業界はテレビショッピング、車、インフラ、ホテルなど多岐に渡ります。私自身、ゼネラリスト志向が強く、それも会社には伝えているので、幅広い業界に携われている今のアサインには満足しています。

仲本:私は主にKARTE Messageというマーケティングオートメーションプロダクトの導入を担当しています。担当案件は5つで、業界はネットショッピングやライドシェア、アパレルなど。

中山と同様、プロジェクトマネージャー的に、導入に向けての要件ヒアリング、スケジュール策定、パートナーへの作業依頼、週次定例の進行などをしています。商談から同席し、導入にあたっての懸念点の解消、管理画面のデモンストレーションをすることもあります。MSAらしい動きでいうと、既存のデータをどう連携させるかを考えて必要なデータを整理したり、どんなメッセージを出すかを具体的に設計したりもします。

自分のバリューを発揮し、組織の価値を上げる

――仕事の難しさはどんなところに感じていますか。

中山: 前職でもクライアントワークをしていましたし、今担当しているのは、信頼関係ができているクライアントも多く、スムーズにやり取りできていると思っています。

ただ、ALPHAはコンサルタントとして人月計算の事業モデルなので、がむしゃらに働いていた前職の広告代理店時代とは、働き方や意識が変わりましたね。稼働時間のほとんどがクライアントワークなので、いかに効率的に仕事を進めるかが重要。今はまだそこまで案件数が多くないので、問題なく回せていますが、もっと効率化していくべきだと思っています。まずはどの作業にどれくらい時間をかけたかを記録して、作業時間の可視化と改善できそうなポイントの把握に努めています。

それから、プレイドの提供するプロダクトは幅が広く奥が深いので、キャッチアップは大変です。オンボーディングも整備の過程で、自分で考えて動くことが必要な部分もあったので、そこは努力しましたね。今もわからないことは日々発生するので、まずはSlackやNotion、サポートサイトなどで調べ、わからなければ周囲に聞きます。オンボーディングの仕組みやドキュメントの整備は今後の課題かなと思います。

仲本:プロダクトのキャッチアップは難しいですよね。数が多いうえ、細かなアップデートも日々発生しているので、すべては拾うのは困難です。今担当しているKARTE Messageはプロダクトチームと週次で定例会議を開き、最新情報を共有しています。その他には、社内の学習コンテンツを見たり、社内のSQL活用講座を受講したりして、プロダクトへの理解を深めています。

これまでの経験と比べて会社の規模が大きいので、誰がどんなスキルを持っていて、問題が起きたとき誰に聞けばよいかなど、全体を把握するのが大変という側面もあります。クライアントの環境など外部要因に依存する情報も多く、ドキュメント化するのが難しい部分が多いのも事実ですが、うまく構造化していきたいですね。

――仕事の楽しさややりがいはどんなところに感じていますか。

中山:知らないことを知って、知的好奇心が満たされる瞬間は純粋に楽しいです。今メインでやっているプロダクト以外にも、ウェブやデータ周りのプロダクトもあり、プロダクト自体を知っていく楽しさがありますね。

仲本:プロダクトを知っていく部分は、私も同感です。前職でもプロジェクトマネージャー的な動きはしていたのですが、今はプロダクトの幅も規模も格段に大きくなったことも楽しさにつながっています。プレイドが持つプロダクトと人材をいかに使って、クライアントの要件を落とし込んでいくかがALPHAで働く醍醐味だと思っています。今後ほかのプロダクトに関わっていくことも楽しみにしています。

中山:やりがいを感じるのは、クライアントの役に立てたと実感できたとき。私は広告周りの知識が強みなので、それを活かして自分らしいバリューを出せたと思えたときは、特にやりがいを感じます。今後は「この広告で入ってきたユーザーには、こんな施策を打ってはどうか」など広告知識も活かしながらトータル的なコンサルティングや提案をしていきたいですね。

――ALPHAで働くことで得られている価値は何かありますか。 

中山:データに関わりたいので、今後MDAとしての業務が増えていけば、自分のキャリアにとってプラスです。また、ALPHAの業務はプロジェクトマネジメント的な部分が多いのですが、これまで自分があまり身に付けてこなかったスキル、かつどんなキャリアでも必要なスキルだと思うので、それを身に付けられるのも価値だと考えています。得られるスキルを掛け合わせることで、自分ならではのバリューを発揮していきたいですね。

仲本:ALPHAはまだ立ち上げフェーズなので、その過程を内側から経験できることは一つの価値だと思います。先ほども触れましたが、ルールづくりや資料整備もまだまだこれからで、やることが多く大変です(笑)。ただ、ここを前向きな価値として感じられているメンバーは多いと思います。

それから、周りのメンバーがスペシャリスト揃いなので、成長を加速させてくれると思います。プロジェクトマネジメントが強みの人やデータ周りに強い人、コミュニケーションに長けている人など、いろいろな人がいます。打ち合わせに一緒に参加して横でやり方を見て学ぶことも多いですし、同じプロジェクトにアサインされた人から直接フィードバックをもらうこともあります。間違いなく刺激と成長を得られる環境は、大きな価値だと思います。

――ALPHAで働く人にはどんな姿勢や人柄や専門性が必要だと思いますか。

仲本:私がプレイドに入社を決めた理由でもありますが、提案・コンサルティングから実装やテストまで携わることができます。もちろん狭く深く突き詰めるやり方もあると思うのですが、これからの時代、スキルが一つだけでは物足りなくなるのではないかと思います。できることの幅は環境で決まることも多いと思うのですが、プレイドやALPHAならレベルの高いチャレンジをしながら着実に幅広いスキルや経験を培っていけると感じています。

中山:私も近い考えですね。付け加えるなら、知的好奇心が高い人。あとはクライアントファーストで提案や提供することに価値を感じられる人、ウェブ全体のマーケティングに興味がある人、などでしょうか。

――今後の目標を教えてください。

仲本:短期的には前職の経験を活かしながら、KARTE Messageのスペシャリストを目指すのが目標です。商談から実装まで一気通貫で顧客体験を向上していく流れや仕組みをつくりたいですね。

中長期的な目標としては導入の先、つまりクライアントの売り上げを伸ばすグロース部分により多くのリソースを割ける仕組みづくりをしていきたいです。それによってクライアントにもより高い価値を実感してもらい継続につなげていきたいです。

今後ALPHAという組織がさらに拡大していくことを考えると、比較的初期のメンバーとして、新しいメンバーのスムーズなランディングを促し、全体スキルを引き上げることもしていきたいですね。できること、やりたいことがたくさんある組織であり、事業フェーズなので楽しみしかありません。

中山:私はまずはALPHAの成長に貢献したいですね。直近1年くらいの目標で言うと、自分の強みでもある広告周りのケイパビリティを活かして、第一人者として価値提供をしていきたいです。

その先はもう少しトータルのコンサルティング、MOps(マーケティングオペレーション)という言葉が少し近いかもしれませんが、技術を活かしたマーケティング支援のような役割も担ってみたいと考えています。トータル的なコンサルティング力と同時に、自分らしい専門性も磨くことで、ALPHAとして提供できる価値もより高め尖らせていきたいと思います。

■ PLAID ALPHAの採用関連情報