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あらゆる業界でエンドユーザーの体験を底上げしたい。KARTEの若手デザイナーたちの挑戦

プレイドでは、デザイナーの人数が10名を越え、順調にデザイン組織として成長をしています。中には、最初の転職でプレイドに入社した若いメンバーも。

若いデザイナーたちは、何を求めてプレイドにジョインし、プレイドの組織や働き方をどう感じているのでしょうか。2019年1月に入社した木村と萩谷の2人に話してもらいました。

木村 和寛:
2019年1月に、デザイナーとしてプレイドに入社。
学生時代は人間中心設計とブランディングを研究しながら、大小業界問わず多数の企業でUIデザイン・UXデザインを経験。
2015年新卒でレバレジーズ株式会社に入社しエンジニア特化型Q&Aサイトteratailのデザインを担当。teratailチームでデザイン責任者としてデザインリニューアルからサイトグロースまで多くを経験する傍ら専門職の人事業務なども行う。

萩谷 都未:
2015年にナイル株式会社へ新卒入社。
UXデザイナー兼ディレクターとしてiOS/Androidアプリ開発に携わった後、2度の新規事業立ち上げに従事。2019年1月よりプレイドに参画。
プレイドでは、CustomerSuccessの領域をメインに担当。「ユーザーがKARTEを楽しく&効率的に使いこなせるにはどうしたらいいのか」を体験全体で考えている。

KARTEはあらゆる業界でエンドユーザーの体験を向上できる

ーー現在担当している仕事を教えてください。

木村:今は、KARTEのプロダクト改善のデザインを担当しています。プレイドは、focusといってプロジェクト形式で2ヶ月ほどでチームが変わっていくのですが、僕はプロダクト周りのfocusに入っています。

萩谷:私は、入社時は導入初期のクライアントをサポートするオンボードというfocusに入って、UXデザインとカスタマーサクセスの仕事をしていました。今は、新しいfocusに入り、デザインガイドラインを既存の画面に対して適用させていく仕事をしています。

ーー2人はどういった経緯でプレイドに?

木村:大学でもデザインを勉強していて、新卒でレバレジーズという会社に就職しました。上司にデザイナーが少なくて、かなりやりたいようにデザインさせてもらっていたんです。徐々に後輩にデザイナーが入ってくるようになり、組織の中ではポジションが上がっていきました。3年目でマネジメント業務が多くなり、デザイナーとして改めて手を動す部分を強くしたいと思ったのが転職を考えたきっかけでしたね。

萩谷:転職のきっかけは、新卒4年目のときですね。前職でもいろいろ経験させてもらって、転職の1年前に経験したプロダクトの立ち上げが落ち着いてきて、もうちょっとUX寄りのことをやりたいと考えていたんです。そのときに、たまたまFacebookの広告でKARTEのCMが流れてきて。その映像で描かれていたプロダクトのコンセプトに共感して話を聞きに来たのがきっかけですね。

ーーコンセプト映像のどの部分に共感したんですか?

萩谷:前職ではディレクション業務を経験することも多く、その際にいろんなツールを使って数値を分析してました。ただ、データを人軸で見ることができなかったんです。リアルタイムでユーザーが来てくれているのに、何もできずに離脱を見送ることも多かった。KARTEは、一人ひとりに対して店舗で接客するようにオンラインでも接するというビジョンを持っていて、それに共感しました。

もともと、Webやアプリによって人々のライフスタイルが大きく変わっている中で、自分も生活をより良くするために仕事がしたいと思ってIT業界に入りました。実は転職時にB2Bのサービスに関わることは考えていなかったんですよね。でも、KARTEのことを知ったら、いろんな業界のUXを向上させることに関わることができて、エンドユーザーの体験を良くしていけるなと思ったんです。それはすごくやりがいのある仕事だなって。

木村:僕もKARTEへの関心は強かったですね。大学時代に人間中心設計を学んでいたこともあり、デザイナーとして仕事をするのであれば、手がけているプロダクトの改善だけを行うのではなく、もっとデザイナーとして社会に対してインパクトの大きいことをやっていきたいと思っていました。KARTEをよくしていけば、様々な業界においてエンドユーザーの体験の満足度を高めていける。これは自分にとっても面白いチャレンジになるなと思いました。

ーー2人ともKARTEへの共感があったんですね。デザイナーとしては制作会社も転職の選択肢に入るかと思いますが、検討はしなかったんでしょうか。

萩谷:私はひとつのプロダクトの改善に継続して関わりたいという気持ちが強くて。制作会社だと短期的なプロジェクトになりがちだと思うんです。チームで良いプロダクトを作ることに取り組みたいという気持ちが大きかったですね。

木村:前職が事業会社で、自由に仕事ができていましたし、「そもそも、なぜ作るのか」についての話ができないと自分はストレスを感じそうだなと思っていました。手を動かしたいという気持ちは強いものの、上の人ともフラットに議論できる環境を選びたかった。

プレイドは「上」が存在しないフラットな組織。経歴の長いデザイナーとも対等に話せるのがよかったですね。話を聞いていく中で、組織の思想が「失敗するのが前提」というのにも共感しました。正しいことを最初から知っている人はいないという前提で議論するから、議論が活発になる。この思想は組織に受け継がれていくんだろうなと感じて、だったら入社しても自分が求めている環境は変わらないなと思いました。

ユーザーにフォーカスし、柔軟に動く組織

ーー実際に入社してみていかがですか?

萩谷:私は、「決めない」という方針に対して最初はびっくりしました。もちろん、決めなければならない場面では決めるのですが、「決めるまでに何ヶ月もかけるより、とりあえずやってみるほうが良い」という考え方が組織に浸透しているんですよね。そうすると、初動が軽くなって小さく始められますし、PDCAが回しやすくなります。

今までは、何に対しても「この時期までに決めなきゃ」という動き方をしていて、自身にそのマインドが根付いていたんです。ただ、実際には一度決めたとしても、いろんな変数があってどんどん変わっていくじゃないですか。プレイドには「とりあえずやってみて、だめだったら軌道修正すればいい」というマインドが定着している。自分は凝り固まってしまっている部分があると気づけたのは大きかったですね。

木村:本当にフラットに議論するので、想像以上のカオスに直面しています。みんなが自分の意見を求めてくれるし、引き出してくれる。チームとフラットにやっているというのを日々体感しています。

ーー引き出してくれる、というのは?

木村:周りが自分の強みを見つけてくれるんです。例えば、自分は情報をまとめたりするのが得意な方なのですが、メンバーがその強みを見つけてくれて、議論の結果生まれたカオスな情報を渡してくれて。自分が情報をまとめておくと、次のチームの前進につながる。チームが早めに自分のことを知って、動き出してくれるのはありがたいですね。この会社の人はエンジニアもセールスも、人との向き合い方のレベルが高いなと感じます。

萩谷:それは私も感じました。手を挙げて色んなことにチャレンジできるので、頑張りすぎてしまったことがあって。そのときに、同じfocusではない人が手を差し伸べてくれたことがありました。トライの精神は根付いているけれど、自己責任というわけではなく、助け合える組織なんだなと思いましたね。

ーー他の職種の人たちとコミュニケーションしていて感じることはありますか?

木村:プレイドにいると、他の職種の人たちとコミュニケーションする機会も多く、日頃考えない領域についてのインプットが自然と行われるので、考えることは複雑にはなりますが、鍛えられているという実感があります。

今までは自分たちからビジネス側に広げていくようなコミュニケーションができないかと考えていましたが、なかなか実現できてなくて。プレイドでは、デザイナー側から越境してビジネス側のメンバーと話していても、相手がデザインに理解を示しながら話を聞いてくれるので、コミュニケーションがしやすい環境だと実感しています。

萩谷:ビジネスやエンジニア、デザイナーなどの職種に限定されず、意見交換ができていると感じます。「誰が言った」ではなく、「それがクライアントやエンドユーザーのためになっているかどうか」にフォーカスしてディスカッションできるのがとてもやりやすいですね。

社外の知見を取り入れつつデザイナーとして成長する

ーーデザイナー同士でのコミュニケーションはいかがですか?

木村:デザイナーのチーム全体にコミュニケーションをとろうとする意識があるので、話しかけやすい雰囲気がありますね。

デザイナーは各プロジェクトに分散しているので、日々のデザイナー間のコミュニケーションはSlack等で行っています。デザインのトレンドや新しい技術に関しての情報共有が行われたりするので、そこで刺激をもらえることも多いですね。

デザイナーで定例ミーティングを行い、KARTEのデザインに一貫性をもたせるために議論したり、意見交換したりすることもあります。デザイナーは席が近いので、ちょっと困ったことを気軽に話すこともありますね。

萩谷:デザイナーメンバーと一緒に働いて、設計やまとめ方を見るだけで勉強になっています。疑問に思ったことも気軽に質問し合える文化があるので、コミュニケーションも取りやすいですね。また、自分が学ぶだけではなく、社外のデザイナーさんにヒアリングしたり、講師をお願いしてみたりと、手法も学んで社内に還元していけたらと思っています。

ーー積極的に社外とつながったり、知見を取り入れたりもしているんですね。

木村:入社前からわかっていたことですが、プレイドはスタートアップなので、教育体制がしっかりしている会社ではありません。自分から勉強していったり、外部からも刺激を受けながら、自分がチームに刺激を与えるような存在になるつもりでインプットしています。

萩谷:最近だと「Xデザイン学校」に通い始めました。もっとHCDやワークショップの設計について学びたいと思って。通い始めたきっかけは木村さんですよね。

木村:KARTEは顧客体験を重視しているので、通おうかと考えていた「Xデザイン学校」についても全社的にアナウンスしてみたんです。そしたら、10人ほどデザイナー以外の人も興味をもってくれて。デザインに関心を持っている人も多い組織だなと感じます。

萩谷:Xデザイン学校以外にも、プレイドは自分が学びたいことに対して応援してくれるので、良い環境だと思います。ただ、やりたいことがないと何もできずに終わってしまう。ただ学びたいというより、学んで実践した結果得られたことを会社に還元しようという気持ちで動くのが一番良いと思います。

ーーかなり、能動的に学び、学んだことを還元しようとしているんですね。2人はプレイドに合うデザイナーはどんな人だと思いますか?

萩谷:向いていない人を考えるほうが輪郭がつかみやすいかもしれないですね。意思決定を他人に任せてしまう人は向いていないかもしれません。

木村:そうですね。あと、向いていないのは組織に依存してしまう人だと思います。プレイドは、フェーズとしてこれからもっと成長していく会社です。自分から価値を生み出して、周囲に与えていこうとする人のほうが楽しめるし、活躍できると思いますね。

萩谷:プレイドはスタートアップなので、足りないところもまだまだあります。足りない部分を自ら補おうと動ける人が向いているんじゃないでしょうか。加えて、focusがどんどん変わっていきますし、自身のfocusがプロダクトではなく、マーケティングなど別軸になる可能性もあります。その変化も楽しめる人だといいですね。

木村:デザイナーとしてのバックボーンは持ちつつ、柔軟に変化できることが大事だと思います。自分の仕事を限定してしまうより、目的に対して何をやるべきかをフラットに考えて動ける柔軟なデザイナーがプレイドには合うと思いますね。

ーーこれからプレイドで挑戦したいと思っていることはありますか?

木村:データ計測にもっと挑戦したいですね。すでに取り組み始めているのですが、社外の人を招いてインプットをしながら、仮説検証のサイクルを早くしようとしています。

萩谷:やりたいことはたくさんあるのですが、今は大きく3つです。1つ目は、木村さんと一緒に取り組んでいるデータ計測の話です。2つ目は最近リリースした「KARTE Academy」というKARTEの学習を手助けする機能の改善です。どうしたら効率よく、楽しくKARTEを学んでいけるかを考えて、もっとブラッシュアップしていきたいと思っています。3つ目は、今関わっているデザインシステムです。エンジニアやデザイナーの両サイドにとってもっと更新しやすくて使いやすいデザインシステムを作りたいなと思っています。

ーーありがとうございました。