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PLAID ALPHAのコンサルティングとは?強いプロダクトの活かし方と、プロダクトに限定しない価値提供の考え方。

KARTEシリーズをベースに、クライアントのCX変革を加速するプロフェッショナルサービス、PLAID ALPHA(以下ALPHA)。今回は2024年にALPHAにジョインし、Project Innovation Manager(PIM)として、クライアントの事業課題の解決に取り組む喜多 倭都(きた やまと)と千菅 一真(ちすが かずま)にインタビュー。ALPHAにジョインした理由や、入社数カ月後の働き方、その中で実感している仕事の手応えややりがいなどを聞きました。

“身一つ”じゃないコンサルに挑戦したかった

――まずは簡単に自己紹介をお願いします。

喜多:新卒時は、ITが世の中のビジネスの根幹になっていく、既になりつつあるということを感じていたこともあり、ITスキル・ビジネススキルが身に付きそうな野村総合研究所に入社。大手家電量販店のECサイトのフロントサイドや検索エンジンの開発・保守を担当しました。配属からすぐにプロとしての姿勢を求められ、かなり鍛えられましたね。保守は休日も夜中も関係なく障害コールがなる日々で、いろいろな意味でかなり鍛えられました(笑)。

約3年間働いた後、2021年に大手総合系コンサルティングファームへ転職し、金融系クライアントの大規模システム移行案件のPMOなどをしていました。プレイドには、2024年の2月に入社しました。

喜多 倭都(Service Unit 2, Project Innovation Manager)

千菅:キャリアのスタートはオロでの大手流通企業店舗の広告営業です。リスティング・ディスプレイ広告を提案していました。その後、2社目のLINE(現LINEヤフー)ではLINE公式アカウントのカスタマーサクセスを経験した後、家電メーカーなどを対象に広告商材全般の営業をしていました。3社目の経営コンサルティング会社では主に住宅・不動産業界向けTechサービスのグロース支援として、マーケティング戦略構築から実行のプランニングまでを担い、2024年1月に4社目としてプレイドに入社しています。

千菅 一真(Service Unit 1, Project Innovation Manager)

――2人ともリファラルによる入社ですが、転職活動はしていましたか。

喜多:私はしていました。転職の動機は、もう少し専門性を身に付けたかったからです。前職は総合系のコンサルティングファームでプロジェクトごとにテーマが違い、毎回全力で取り組むことでConnecting The Dots的に経験が積み重なるような働き方でした。それも自分の価値観とはあっていたのですが、キャリアがミドル層に差し掛かってくる中で、経験があり強みでもあるITを活かせるコンサルティングファームにピポットしようと思ったんです。

エージェントにも相談しながら並行して、個人的に面識があったPLAID ALPHAの事業責任者である濱崎に相談すると、「それならプレイドやALPHAもよいのでは?」と言われたんです。話を聞いてみると、確かにプレイド自体にCX(Customer Experience)という大きなテーマがあり、ALPHAにはテクノロジーやプロフェッショナルサービスの軸もある。これまでのITやコンサルの経験を活かしつつ、新しいCXというテーマにも集中して取り組めそうなところに魅力を感じました。

千菅:私も転職はなんとなく考えていました。前にいたコンサルティング会社での業務にはやりがいを感じていましたが、個人的に身一つでコンサルティングをすることの限界も感じていたんです。ただ、実際の転職活動には至っておらず、1社目の元上司で今プレイドにいる人に食事に誘われて、話を聞いたのがきっかけでした。

喜多:身一つ感、めちゃくちゃ共感します。

千菅:もちろん、身一つでやるおもしろさもありますが、他のやり方も試したくなりました。前職でSaaSベンチャーのグロースプロジェクトに携わっていたこともあり、プロダクトを作る側に興味があったのですが、プレイドのプロダクト側の採用枠には当時空きがなくて。そこでALPHAの話を聞いてみたら、KARTEという強力なプロダクトがあるから提供できるコンサルティングサービスだと知り、やり方次第でいくらでもできることがありそうだなと。身一つじゃないコンサルティングに挑戦できそうだと思えたので、選考を進めてもらいました。ちなみに面談では、決まりきった質問がなく、純粋に自分に興味を持って質問してくれている印象が強かったですね。「こんなこと、面談で聞く必要ある?」と思うこともあったくらいです(笑)。

喜多:私にとっても、ALPHAがプロダクトを使ったコンサルティングであるというのは大きかったですね。実は、主要プロダクトである「KARTE」のことは知らなかったのですが、可能な範囲で実物を触らせてもらい、門外漢ながらにUIも綺麗で魅力的なプロダクトだと感じましたね。

ゼロイチで事業を立ち上げるワクワク感に惹かれた

――最終的にALPHAに入ろうと思った決め手は何でしたか。

喜多:2つあります。1つは、ワクワク感。それまで規模が大きな会社にいたので、スタートアップならではのプレイドの雰囲気、なかでもALPHAという立ち上げたばかりの事業を作っていくワクワク感に惹かれました。

2つ目は専門性です。今やITに取り組まない企業はないですし、その中でもCXという専門性の高いテーマと強固なプロダクトがある。専門性を高めたいという自分の考えにマッチしました。あと、濱﨑とまた働きたいという想いもありましたね。

千菅:私も2つあって、1つは喜多と同じく組織の立ち上げに携われること。自分が失敗すれば組織は立ち行かなくなるかもしれないような、そんな状況に挑めることにワクワクしました。

もう1つは、ジェネラリスト的なスキルを底上げしやすいと思えたことです。プロダクトがあるから、スクラッチでゼロからシステムを構築するほどではない。ITコンサル未経験の自分でも、システム導入プロジェクトを「やったことがある」と言える状態に、早めに持っていけそうだなと。その先には、喜多の言うように何かを尖らせていく選択があると思うのですが、まずはやったことのない領域にチャレンジしやすく、幅を広げられる環境だと思えたのが2点目です。

千菅:ALPHAにおける専門性は、プロマネ系・コンサル系・エンジニア系・データ系に大別されています。我々の役割であるProject Innovation Managerは大別するとプロマネ系で、実際に私が今やっているのはプロマネ系のプロジェクトが多いですね。ただ、専門性の横滑り・拡張は自由というか、むしろ推奨されています。私はここが自由なところに惹かれました。私のこれまでのスキルとしては、コンサル系からITコンサルを引いたものが当てはまるかなと思っていますが、徐々に拡張していきたいと思っています。

喜多:現状の私は、プロマネ系とコンサル系、それとエンジニア系も少しという感じですかね。私にとっては、それぞれの専門性を上に尖らせて専門性を確立できるところが魅力でしたね。縦に伸ばすことも、横に広げることもできる環境だと聞いていましたし、実際に歩み方は個々人の想いに委ねられていると思います。

――入社前に不安だったことや確かめておきたかったことはありましたか。

千菅:自分がやってきたことを最大限に活かして価値を出せるか、そして新しいことをどれだけ学べるか。その2つのバランスですね。プレイド入社時は30代になっていて、「一から教えてください」と言える年齢でもないと思っていたので、ある程度の率先力は必要だと考えていました。

これは何となくの感覚ですが、即戦力として稼働できそうな部分と、新たに伸ばしていけそうな部分の割合が、7:3くらいのイメージだったと思います。実際に入ってみると、意外にできないことも多かったです。言い方を変えれば、これから新たにやれることが多く、成長の余地が大きいと感じました。

喜多:即戦力な部分と今後の伸びしろな部分の割合は、私もまさに7:3くらいですね。会社からの期待値もそれくらいだったように思います。2週間~1カ月くらいでキャッチアップして、すぐに即戦力として稼働するようなイメージでいました。入社後は、私もこれから伸ばさないといけない部分が多いと感じましたね。7の部分の絶対量は変わらないんですけど、総数が10以上だったような感覚です。

クライアントのCX変革をプロマネとしてリード

――入社後の印象やギャップを教えてください。

千菅:先ほどの即戦力と今後の余白・新たな学びの7:3の話で区分すると、最初に即戦力にはなり切れない部分の割合が多めなプロジェクトを任されたこともあり、かなり無力感を覚えました。私や喜多は、ALPHAにジョインした時期的にもオンボーディングが徐々に整備されている過程にある一方で、プロダクトに関する知識や、CXやマーケティングの実務面など、学ぶべきことも非常に多く、最初は話の内容がほとんどわからなかったこともありました。何とかしなければ生き残れないと思ったのを覚えています。

なんかピリついている職場のように聞こえるかもしれませんが、雰囲気はすごくいいんですよ。面談時に感じていた人間味は、入社後により強くなりました。みんな忙しいのに、話しかければ「どうしました?」と気さくに応じてくれるし、1on1も歓迎してくれます。

あと、入社して驚いたのが、社員だけじゃなく、お客様もKARTEなどのプロダクトに愛着を持ってくれていること。お客様を対象にしたミートアップイベントなどでも感じますし、直接お褒めの言葉をいただくこともあります。

喜多:ずっとベンチャーにいる人には当たり前かもしれませんが、会社全体の雰囲気もオープンですね。大きな会社だと別部署が社外よりも遠く感じることすらあるので。

これはギャップではないですが、入社後に感じたのは、ちょっとカッコイイ言葉を使うと、モメンタム(勢い)がすごくあるなと。大きな会社になると名前も知らない人もたくさんいるし、会社としての方向性が個人には見えにくいこともある。でもプレイドは、会社として世の中にどう関わっていくのかを社員一人ひとりが意識していて、会社という1つの集合体としての勢いも非常に強い。そこもすごく好きですね。

――現在の具体的な仕事内容を教えてください。

千菅:私の入社は2024年1月半ばだったのですが、メンターに就いてくれた男性の先輩が3月から育休を取得することが決まっていました。先輩の不在期間に担当案件を円滑に回せるよう、1カ月半でキャッチアップすることを意識して動いていましたね。

現在、私が担当している案件には大きく2つのタイプがあります。1つはこれからKARTEを導入するインテグレーション系のプロジェクト、もう1つはプロダクトを導入済みのクライアントに対してマーケティング実務支援による体験やLTVの向上を目指すグロース系のプロジェクトです。今はインテグレーションを6案件、グロースを2案件担当しています。

インテグレーション系のプロジェクトは大体設計まで終わったところで、先輩から引き継ぎました。プロマネとしてスケジュールに間に合うようにボトルネックを解消したり、QA対応をしたり、開発パートナーやクライアントからの質問に回答したりしています。

質問は単純な仕様の確認もあれば、問題解決の相談まで多様です。KARTEはクライアントのデータベースと連携することもあるので、データベースとのつなぎ込み方や推奨のデータ形式を聞かれることも多いですね。質問内容に応じてカスタマーエンジニアやカスタマーサクセス、経理、法務などさまざまな部署に確認するので、他部署とのコミュニケーションも頻繁です。膨大な課題を処理する中でビジネス側のPMではなく、IT側のPMの立ち振る舞いや気にすべき観点を学べています。優先度の付け方とか外してはいけないポイントとか。まだまだ完璧ではありませんが、明文化しきれない部分も含めて徐々に勘所が理解できてきています。

喜多:基本的に千菅と同じ職種なのでやっていることは似ています。一言で言うと、CXやITを軸としたプロジェクトマネジメントですね。ITには当然KARTEも含みます。

メインで担当している案件は2つあり、うちインテグレーション系が2つ。その他は提案活動などをしています。総合不動産デベロッパーの案件では、オフィスワーカーの体験向上に向けた体験設計やアプリへのKARTE導入を支援しています。アプリの開発自体は協力ベンダーさんが行い、私はPM補佐的に入ってプロジェクトの円滑な推進をサポートしています。2つ目は施設予約サイトのグロース支援です。KARTEを使って予約率を上げるために、サイトやユーザー分析をして施策を検討し、PDCAを回します。ここでも体験づくりとプロジェクトマネジメントの役割を担っています。

ALPHAのサービスとしては、インテグレーションとグロースのほかにコンサルティングがありますが、現時点では明確に担当を分けておらず、全員のリソースで全体を担当しています。

千菅:Project Innovation Managerは提案のロールを担うことも多いのですが、7:3の話の7の部分を発揮しやすい部分です。新しく入ったメンバーは「この領域は社内でも特に詳しい」という強みや独自の視点を持っていることが多いので、複数メンバーで体制を組んで各自の強みを掛け合わせることで、新しい座組や解決策の提案もできています。

ラストマンシップを持ちつつ、プライドは捨てる

――仕事で心がけていること、難しさややりがいなどを教えてください。

千菅:ALPHAで働くうえで個人的に大事にしているのが、「ラストマンシップを持ちつつも、プライドは捨てる」こと。まったく見当がつかない事案がきても、最後は自分がどうにかするという気概を常に持っています。とはいえ自分一人で何とかできることばかりではないので、時にはプライドを捨て、適切に各所に協力を求めることも必要。この時「頼って当然」という態度ではなく、「助けてもらっている」という気持ちを大切にしていますし、自分が周囲の助けになることも意識しています。

ただ、KARTEやシステム導入に関してまだまだ知らないことが多い中、どう人を頼るか、自身のインプットをどう進めるかについて悩むことは多いです。特に最初のうちはミーティングでも「持ち帰ります」「確認します」と返すばかりで、社内で確認した内容をそのまま戻すだけのメッセンジャーのようになってしまい、落ち込んだこともあります。当初は誰に聞けばよいかもわからなかったですし、聞くことへの精神的ハードルもありました。ただ、決して質問しにくい雰囲気ではないですし、そもそも聞かなければ仕事は円滑に進まない。そう思って今は遠慮しすぎないようにしています。

最近は知識も増えて確認の回数も減り、持ち帰りなしで終えられるミーティングも増えてきました。社内外の人とも信頼関係が築けてきて、コミュニケーションの勘所も掴めてきた気がしますね。細かい話ですが、先輩から引き継いだ案件のやりとりで、最初はBacklogのメンションが先輩と自分宛だったのが、私単独のメンションになった時は嬉しかったですね。苦しさは楽しさと表裏一体なので、まだまだ大変なことも多いですが、やりがいのある仕事だと改めて感じます。

直近はクライアント先に週4日常駐しています。この数カ月間一緒にプロジェクトを進めて、クライアントとの関係を築けたことでスムーズに動き始められていると感じます。クライアントと良い関係を築けると、仕事にも前向きになれますし、クライアントとその先のエンドユーザーのためにもっとできることがあるんじゃないかと積極的に考えられます。KARTEを軸にした幅広い課題に向き合えるプロダクトがあるからこそ、やり方はいくらでもあります。ユーザーにより良い体験を届けるための打ち手をクライアントと一緒の目線で考えられるのは楽しいですね。

喜多:私が大事にしているのは、プロとして価値を提供することです。それがプロフェッショナルサービスであるALPHAがクライアントから求められることでもあり、信頼にもつながると考えています。クライアントにとって、単純にプロダクトを提供するベンダーではなく、KARTEなどをどう活用してエンドユーザーへ与える価値を増大させていけるかを一緒に考えられるビジネスパートナーでありたい。これは会社の方針でもありますが、個人的にも強く感じていることです。当然難しさも感じていますが、楽しさにもつながる部分だと思っています。

あとは純粋にプロダクトに触るのがやっぱり好きなんですよ。オンボーディング的な意味も含めてとか言い訳しながら、結構よく触っているのですが、やりたければエンジニア系のプロジェクトや立ち位置にフォーカスするチャンスもあると思います。

――ALPHAで働くことで得られている価値は何かありますか。 

喜多:ビジネスパートナーとしてクライアントに伴走していくための重要な心構えやスキルが磨けることですね。これは、他の企業や職種でも役立つので、ビジネスパーソンとしての肝になると思っています。

我々はKARTEなどのプロダクトをクライアントである企業に提供し、その活用支援したりしていますが、その先には必ずエンドユーザーがいます。なので、クライアントのビジネス成長を考えるためには、必ずその先のエンドユーザーと向き合います。我々のようにBtoBのビジネスを展開している他の企業であっても、クライアントの先にいるユーザーのことを考えることは当然重要ですし、プレイドやALPHAではそれに自然にかつ真摯に向き合うことができていると思います。

千菅:実際ALPHAのメンバーは、KARTEに関係なさそうなビジネスの課題もクライアントから相談されているんですよね。KARTEは表示させたポップアップをどんな人がクリックしているかの分析もできるし、データ分析をして示唆出しもできるし、とにかく奥が深い。

優秀なメンバーほどそうしたKARTEの可能性を的確に伝えられるから、「そんなにいろいろできるなら、これもKARTEで解決できる?」と言われたり、ひいてはKARTEは主語にならずに「これに困ってるんだけど何か良いアイデアある?」といった相談を受けたり。まさにビジネスパートナーのような存在になっているので、自分ももっと貢献できる存在になりたいと思いますし、それが目指せるのが働く価値かなと思います。

――ALPHAで働く人にはどんな姿勢や人柄や専門性が必要だと思いますか。

喜多:KARTEを触ったことがないままに入社してくる人も多いと思うので、自分で能動的に動いて、情報をキャッチアップして、いろいろな人に助けてもらわないと業務のスピードや質についていくことは難しいと思います。千菅の言った「プライドを捨てる」という表現は私もかなりしっくりきていますが、他の人との協業を楽しめる人が活躍できると思います。

千菅:姿勢や人柄は喜多の言うとおりだと思います。専門性については、あえて限定しないほうがよいかなと。ALPHAにいると過去の経験が意外な形で役立つタイミングがよくあります。コンサル出身、代理店出身、エンジニア出身などバックグラウンドによってベースのスキルは違うと思いますが、できないことを意識するより、「これをやってきた」と声を大きくして、他の人と一緒に動くほうがよいと思いますね。

――今後の目標を教えてください。

千菅:遠い未来を考えるのは得意ではないので、3年後くらいまでを見据えた話ですが、直近では常駐先でクライアントに価値を提供し、ビジネスパートナーになれるような働き方をしていきたいですね。常駐が成功した先には、同じようなクライアント企業や頼ってくれる人を増やしていきたいですね。その時は、プロジェクトに対して適切なメンバーをアサインして成果を最大化できるアカウントマネージャーのような立場になれたらと思います。

喜多:私もお客様から信頼を得てビジネスパートナーという役割を勝ち取ることが1つの目標です。そのためにまずはCXに対する解像度、スペシャリストとしての知見やスキルを深めていきたいと思っています。プレイド自体、CXをテーマにしている会社なので、クライアントからの期待値も高いですし、そこが接点になることも多いので。あとは今後人数が増えて組織運営の重要性が増していくと思うので、初期に入ったメンバーとして組織強化という観点でも何か貢献もしていきたいですね。

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